設立の趣旨

 急速な高齢化は世界的な規模で個人、地域、国のあらゆる面に対して重大な影響を及ぼすことが避けられないものになってきております。また、性別、人種、経済状態、健康状態などの違いによって高齢者が差別や虐待を受けたり、劣悪な環境下に置かれたりという問題も世界的なものとなっています。

 高齢者には、基本的人権と基本的自由が尊重され、望ましい責任と尊厳を持って健康に活動的に生活し社会に参加する権利が、当然認められなければなりません。高齢者のこうした権利の確立のために1973年に創設されたのが、国際高齢者団体連盟(International Federation on Ageing(IFA)、本部:カナダ・トロント)です。

 IFAの会員は、世界各地の高齢化問題に取り組む非営利組織(NPO)、NGO、営利組織、高齢化問題に関心を持つ個人、団体であり、現在、世界最大級のそのネットワークは62カ国に拡大し、その会員の4500万人に上る高齢者を代表しており、世界の多くの高齢化問題に関連した組織で構成されています。

 IFAは、国連とその専門機関(世界保健機関(WHO)など)の会合に直接出席し、意見を述べることができる総合諮問資格を有しており、国連の各委員会で世界の高齢者のネットワークからの意見や情報をもとに、高齢化問題に関する政策の策定や実施に対して働きかけを行っています。つまり世界の高齢者の声を、世界の高齢者政策に反映することが可能な組織です。

 私たちは、高齢化問題に関して日本と世界の橋渡し役を担うことが重要な役割のひとつだと考えています。したがって、世界の高齢化問題に関する情報を日本に伝える上でIFAの世界的なネットワークとの連携も図りながら、世界の高齢化問題に関する情報を日本に伝え、日本における高齢化問題を検討するための材料として提供し、日本からは世界一の高齢化社会としての取り組みを、世界への参考事例として紹介したいと考えております。また、高齢化問題について内外へ提言や啓発活動を行うために、高齢化問題に取り組む組織と連携・協力する活動を行っていきたいとも考えています。

FOIFA理事長よりあいさつ

Dr. Hisashi Hozumi
NPO法人FOIFA
理事長 穂積 恒

 世界中が大きな影響を受ける問題として、地球の温暖化と高齢化が注目されてきておりますが、特に高齢化において日本は世界のトップグループにあり、その対応に世界が注目しております。日本は世界をリードする責任と義務があると言えます。

 FOIFA(Friends Of IFA)は2007年10月に設立されたNPO法人で、世界の高齢者の幸せとより良い高齢化社会の実現を目的としております。その目的達成のため特に国際的な組織であるIFA(International Federation on Ageing 国際高齢者団体連盟)と密接な連携を保ちながら活動しております。

 主な活動内容は、世界の高齢化問題に取り組んでいるNPO・NGOとの人材交流と情報交換であり、国際的な会議、フォーラムに積極的に参加し、高齢化先進国である日本の情報を発信すると共に世界の様々な試みを日本に紹介しております。また発展途上国のNPO・NGOの支援や助言も行っております。

 2009年10月には秋田市でIFA とJANCA(日本高齢社会NGO連携協議会)と合同で「国際フォーラム Ageing in Place &Age Friendly Cities」を主催しました。このフォーラムには世界23カ国から約300人の高齢者問題の専門家が集まり様々な高齢化問題について議論と情報交換を行いました。

 今年度からは今までの活動に加え「緊急事態に遭遇した高齢者の救済基金」を設立し、困窮している世界の高齢者に少しでも救済の手を差し伸べることができるようにがんばっていくつもりです。

 今後ともFOIFAの活動に温かい支援とご理解をお願いいたします。