TURYAKイスタンブール国際会議

 平成27年3月13日・14日、トルコ・イスタンブール、グランド・ウインダム・ホテルにて、長寿に関する国際会議が開催された。この会議では、元気で活動的に生活している長寿社会について紹介された。

 全体会議・基調講演会・分科会からなるこの会議では、高齢になっても健康で元気に暮らすための方策について話し合われた。また、世界の各地域が高齢者を社会的に受入れながら、健康的な長寿社会の構築を目指すことを目的にした会議でもあった。今後の目標として、肉体的・精神的健康と活動的で生きがいのある長寿生活を送ることが重要であるという議論が交わされた。

 会議のハイライトは、ブラッドリー・ウィルコックス教授による基調講演で、長寿の秘訣として沖縄の高齢者の食生活について紹介したものだった。この内容は、沖縄長寿科学研究センターの研究「Okinawa Diet Plan」(ウィルコックス共著)で書かれているもので、食生活が病気予防や長寿に大きな影響を与えるとしている。過去の研究では、病気は遺伝が影響しているとしていたが、この講演によると、食習慣や運動・喫煙習慣・衛生状況(予防接種等)・医療制度の発展なども人間の寿命に大きく影響しているという内容だった。

沖縄プログラム:長寿の秘訣―イスタンブール国際会議基調講演内容
ブラッドリー・ウィルコックス教授/沖縄長寿科学研究センター研究員

 イスタンブール国際会議の基調講演者の一人であるウィルコックス教授は、沖縄長寿科学研究センターの研究内容を紹介し、特に高齢に及ぼす遺伝と環境の影響について述べた。沖縄はこれまで日本の長寿大国を先導してきた県である。高齢者がかかりやすい心臓病、脳卒中、癌等の罹患率が沖縄は47都道府県中最も低いとされている。またその研究によると、沖縄の人々は長寿の遺伝子を保有しているということである。

 環境因子に関する研究では、主に沖縄の伝統料理に焦点が当てられた。低カロリーの (10〜15%カット)食習慣により、太りにくい体質になりひいては長寿につながる。野菜・豆類、果物・魚・低脂肪肉・ジャスミンティ−等の低カロリー食品や、沖縄で収穫されるイモ類や海藻類を摂取する食習慣が望ましいとのことである。また、適度な運動・適正飲酒・喫煙回避・社会支援・健康管理等の環境因子も健康で長生きする要因であるということだった。最後に、ストレスに強く楽天的な性格や楽天的な生活習慣も重要な要素であるという説明だった。