報告

一億総活躍社会の実現に向けて (FOIFA理事長 穂積 恒)

平成30年6月20日(水)午前8時より、キャピタルホテル東急で、衆参国会議員とその秘書を対象に「一億総活躍社会の実現に向けて」という演題で、約1時間講演を行いました。出席した国会議員は15名、秘書は3名の合計18名でした。

講演の主旨は、「1.日本の少子高齢社会における課題と取り組むべき姿  2.高齢者の肺炎予防、ワクチンによる医療経済効果 3.高齢者に対する予防接種助成の現状と未来」でした。

安倍内閣の称える一億総活躍社会の意義ですが、「一億総活躍社会は、女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、地域で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会です(内閣官房内閣広報室)」。

これを実現するために厚生労働省が力を入れている事業の一つが、「高齢者の肺炎予防の推進」であり、この取り組みの推進により医療費約8000億円の削減が見込まれるとしています。日本人の死因の第3位が肺炎であり、これを予防することで労働人口の増加を図り、健康寿命を延ばし、社会保障費が抑制可能と予想しています。

肺炎の起炎菌の約20%は肺炎球菌であり最も多いため、この発症をワクチンで予防することで医療費の大幅な削減効果が期待できます。現在肺炎球菌ワクチンは、多糖体ワクチンと結合型ワクチンの2種類ありますが、公的助成があるのは多糖体ワクチンのみです。しかし、結合型ワクチンは多糖体ワクチンと比較して免疫が長期に働く利点があり有用であるため、この点をよく理解していただき、一日も早く結合型ワクチンの接種にも助成金が適応されるよう国会議員の諸先生にご尽力いただきたいとお願いして、私の講演を終了しました。 その後質疑応答があり、参加した全ての国会議員から質問をいただき関心の深さを実感することが出来ました。

私の講演が高齢者の肺炎予防の一助になれば、これに勝る喜びはありません。